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かもめや日記

北海道小樽市にある小さな宿「おたる北運河かもめや」のブログです
おたる北運河かもめやのホームページは http://kamomeya.main.jp
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心の霧が晴れる船見坂
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     小樽には味わいのある坂がいくつかある。
    その中でもとっておきの坂といえば「船見坂」。
    JR小樽駅の裏手の高台の地域、富岡町から駅方面や港の方に
    下るとき、船見坂の上に出る。
    高台の道からふいに船見坂に出ると、坂の途中にガス灯のついた
    橋が見え、そこからまた急な坂になっていて、
    その坂のはるかかなたの海に、かまぼこ形の倉庫をのせた
    埠頭が突き出している。
    埠頭の向こうには大きな船が停泊しており、
    その向こうには防波堤が、海の上に横一文字を描いている。
    船見坂の上に立ったとたんに、この一連の景色が
    目に飛び込んでくる。
    ある日の海は彩度の高いブルーであり、また別の日は灰色、
    時に鉛色のことも。

     「船見坂」。いつだれがつけた名前かはわからないが、
    私が生まれる前に小樽に生きた人々が、
    生活や仕事のために、今日、港に何の目的の船が何艘入っているのか、
    この坂の上から確かめたことがあったのでは、と思わせられる。

     私の通った中学校は、この坂を上り切ったところから
    山の中腹を横切っていった高台にある。
    中学時代は、毎日この急な坂を息を切らせて登ったものだった。
    小樽の学校は、冬の体育の授業はスキーがほとんど。
    そのため、体育のある日はスキーをかついでこの坂を上る。
    重いなぁとも、つらいなぁとも思わなかった。
    ちょっとめんどくさいだけ。
    スキーの授業のある日の帰り、車も通る坂を
    スキーをはいて下るのは禁止されている。
    しかし、私はよくスキーをはいて下りたものだった。
    坂を下るのに、スキーをかつぐなんて考えられない。
    どんな障害物でもスキーをはいたまま上手によけて滑るのが
    小樽っ子の常識なのだ。
    ざらめ雪の日も、ぼたん雪の日も、校則を無視して
    スキーをはいて下りた。

     坂の両側の家々に鉢植えが並べられる緑の季節も、
    いつも眼下に海が開けるこの坂道。
    その日何があっても、とりあえずこの坂道に出ると、
    海が心のうちのすべてを吸収してくれる。
    黙って母のそばにいる子供のような心境。
    船見坂に出ると、そんな心の癖が思い起こされ、
    今も目の奥がじわーっとにじんでくるような
    気持ちになる。
    | - | 19:41 | comments(2) | trackbacks(1) | - | - |
    佐藤さん、はじめまして。
    トラックバックをお送りしました。今度いつかお伺いしたいと思います。
    どうぞよろしくお願いいたします。
    | s.fujino | 2007/10/09 12:32 AM |

    今回の記事とは関係ないのですが、
    「小樽・北運河・かもめや」で検索すると、結構紹介記事が出てますね。
    cottonsnow fuwafuwa日記、北海道・札幌・ススキノを探る! etc...
    女将、イケメンスタッフの写真の掲載も期待したいものです。

    | hotaru | 2007/10/14 10:39 PM |










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    ブログが気になっていた「おたる北運河かもめや」です。 9月28日、喫茶店スタンプラリーの途中でしたので 今回は通り過ぎてしまいました。 今度いつか行ってみたいと思っています。...
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