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かもめや日記

北海道小樽市にある小さな宿「おたる北運河かもめや」のブログです
おたる北運河かもめやのホームページは http://kamomeya.main.jp
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野の花をさがして
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    曇りのち雨、雨のち曇り…

    このところ梅雨模様が長く続き、北海道らしくない夏の始まりだ。

     

    かもめやの唯一のもてなしとなっている野の花の生け花、

    いや、一輪ざしといっていいのか、宿泊の部屋に飾る花をさがしに行くのが

    私の日課となっている。

    手宮線跡の遊歩道や北運河、近くの道端など、

    ありとあらゆるところから雑草をさがしてきて、

    2~3種類を組み合わせ、花瓶にいける。

    少し前はマーガレットと赤つめくさだったが、

    今は、紫つゆくさとどくだみがひっそりと咲いている。

    時には雨に濡れながら、草むらに入っていき、

    花を摘む。

    早朝、今日は何があるか、期待しながらさがして歩くのだが、

    これが毎日となると、なかなかきびしい。

    なかったらどうしよう、これがなかったら、

    あそこのあの草で、とか、いつもあれこれ考えている。

     

    野の花にこだわるのは、そのひそやかな強さ、

    その草花が本来持つ美しさに惹かれるからだ。

    どの花も競うことなくつつましく、

    独自の花を咲かせている。

    そして、踏まれてもいつの間にかすっくと立ち上がる。

    自分もこのようでありたいと思う。

     

    もうひとつ、野の花のよさは、実利的にはタダだから。

    毎日これを花屋で買うとなると大変。

    ま、野の花のない冬季は、花屋の花を使うのだが。

    いつも道端の草花を、目をさらのようにして見ているうちに、

    1年を通して、どこでどんな野草が咲くのかを、

    けっこう細かに知るようになった。

     

    「今朝も野の花をさがして、手宮線跡を歩きました」と

    知人の年配の女性へのはがきに一言書いた。

     

    ある日、花屋さんから大きな花の包みが届いた。

    「あれっ、今日は私の誕生日でもないし、誰かの命日でもない、

    何の記念日でもないのに、どこからだろう」

    送り先を見ると、先日はがきを出した年配の女性からだ。

    年配といっても、この人はもう90歳。

    「え〜っ、どうしたんだろう」

    その花の包みを見ると、なんと、赤や黄色、ピンクの花などではなく、

    花束の添えに使うようなシックな草や木の実、白い小花を

    つけた木の枝のような、何とも渋くおしゃれな草や枝なのだ。

    うわ〜っ、こんなセンスの良い花束は初めて。

    しばし、うっとりしていたが、

    送り主の女性にお礼の電話をして、うれとしさと同時に、

    驚いた気持ちを伝えると、

    「あなたが毎日の野花をさがすのが大変、とはがきに書いてあったから、

    少しでも手伝ってあげようと思って、それに近い花を

    送ったのよ」という。

    彼女のあまりの思いにうれしい絶句。

     

    彼女は数年前、私が北海道新聞に時々

    短いエッセイを書いていたときに、感想を絵手紙に

    書いてくれた人である。

    その絵手紙の絵は、華やかで美しく、

    そこに自分が詠んだ短歌も載せていた。

    なんと、恋の歌なのだ。

    いつもすてきな絵手紙をくれるその人と話しているうちに、

    彼女が私の大学の先輩であり、その学校が

    女学校だった時代の人であることが分かった。

     

    以前かもめやに、20歳ほど若いボーイフレンドらしき人と車で

    訪ねて来てくれたことがある。

    80代終わりとは思えない、美しい人だ。

    彼女に、「今もとってもすてきですけど、若いころは

    モテモテだったでしょう」というと、

    「ええ、まぁね」と笑って、「学校時代、女子校でしょう、

    女の体操の先生で、宝塚の男役みたいな、みんなの

    憧れの人がいたの、

    その先生にすっごくかわいがられて、朝礼の時も

    一番前に連れ出され、目立っちゃって、困ったのよね」

    といった。

    はぁ、モテるって、そういうこともあるんだ。

    女性にかわいがられるってこと…

    ひと時代前の、私の知らない世界を、

    この人に教わった。

     

    野の花から、とんだ話になった…

     

    紫つゆくさ

    ドクダミの清楚な姿が好きだ

    手宮線跡の隠れたの野草の畑

    月見草も風情がある

    一輪の白いレースフラワーも、この後かもめやの部屋に飾られる

    ことになる

     

     

     

     

     

     

     

     

    | - | 07:47 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    かもめやさんの各室にさりげなく一輪挿しに活けられた花たちには、女将さんのセンスの良さが窺われます。

    | takarinn | 2018/07/17 8:45 PM |

    今回の小樽の写真からは24〜25°のひんやりした空気が伝わってきますね。もう2週間以上猛暑日が続いている関東人から見るとつくづく羨ましい限りです。
    私の日課の洞峰公園Walkingも日が傾いた夕方に首に濡れタオルを巻いて恐る恐る歩いている始末。こんなに暑いのに小型犬にカラフルなシャツなどを着せて散歩させている馬鹿マダムがいます。犬が暑がってはあはあ舌を出しまくっているじゃないか!面と向かって言えないけど”あんたらにペットを飼う資格なし”と呟きながらすれ違う今日この頃。
    今回のブログを読んでWalkingしながら野草を探してみたら、意外や意外、洞峰公園には年中綺麗な花であふれているけど、みんな○○造園とかの業者が毎月植え替えている鑑賞用の花ばかりで、野生の花は業者が刈ってしまって殆どない事が分かった。業者に育ててもらって、植えてもらって、皆に観てもらえる綺麗な花と、自力で生き抜いてひっそりとしかし力強く咲いている野草と…、何だか考えさせられますね。
    | koishi3 | 2018/07/20 5:17 PM |










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