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かもめや日記

北海道小樽市にある小さな宿「おたる北運河かもめや」のブログです
おたる北運河かもめやのホームページは http://kamomeya.main.jp
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ふきのとうが芽吹く
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    日陰に消え残っていた雪もようやく融け、

    雪の下で枯れ切っていた草むらからふきのとうが

    顔を出した。

    散歩の途中でふ〜っと息を吐き、「よくぞこの冬を乗り越えたなぁ」

    と、われながら遠い昔を振り返るように立ち止まることがある。

     

    しばらくブログを書けなかったのは、

    身辺にいろいろなことがあったからだ。

    友人、知人が病気になって、とても心配した。

    不肖クリスチャンの私も、毎日祈り続けた。

    それ以前から、息子と2人朝、食事をするときには、

    必ず、病の中にある知人たちが癒されるよう祈っている。

    そして、最後に「今日も神様のみこころにかなった仕事ができますように」と。

     

    1年も2年も祈り続けていると、

    うれしいことに、病気の人達が元気になってきた、

    という様子が伝わってきて、この小さな者たちのつたない祈りが

    神様に聞かれているんだと思い、胸があたたかくなる。

     

    このブログにときどきコメントを寄せてくれるtakarinnさんも、

    いま病院のベッドの上にいる。

    思いがけないことが身に起こり、手術を受けることになった。

    手術の日まで心が平安でいられるように、私も祈らせてもらったが、

    なんと、手術を受けて24時間もたっていないのに、

    病床から「無事終わり、思ったより元気」とのメールがきた。

    今の医学はすごいなぁ、そして、彼女の前向きの生き方、

    心の強さに感動する。

    いや、実は彼女はとっても気持ちが落ち込んでいたんだけど、

    そんな自分の心をしっかり見つめる強さがあったということだ。

    あとは回復を待つのみ。

    がんばれ、takarinn !

     

    そして、一昨日は、私の両親の7回忌を行った。

    父は98歳まで生きて先に逝ったが、母は90歳で、

    寝たきりにはなっているものの、体は丈夫だった。

    父が亡くなって4か月後に、母が突然亡くなったので、変だなぁ、と思った。

    ある晩、父が夢に出てきて「お前が大変だろうと思ったから、

    おれがかあさんを連れて行ったんだ」といった。

    そうか、父は、こんなふうに娘の私のことを思ってくれたのか。

    ありがとう、といったらいいのか、

    なんといったらいいのだろう。

     

    この両親の法事を行うにあたり、亡き人は仏教なので

    お坊さんを呼ぶことになる。

    このお坊さんというのが、わたしの弟の息子、甥にあたる

    松本紹圭という浄土真宗の若い僧侶だ。

    自慢じゃないが、彼はいまや日本の仏教界をしょって立つ

    気鋭の人だ。自慢ではなく、ほんとうのことだ。

    よくマスコミに取り上げられるが、ネットで見てもらったら

    彼の働きがわかる。本もたくさん出している。

    この人が京都から来て、おじいちゃんおばあちゃんのために、

    お経をあげてくれた。

    物静かで内省的な人だが、

    彼の隣に座っていると、あたたかく大きなエネルギーが伝わってくる。

     

    亡き父と母は、いつもおおらかに人を受け入れる人だった。

    わが家は貧しいのに、いつもよその人がきて、くつろいだり、

    食事を共にしたりした。

    大人になって窮地にたったとき、この家風がどれどれだけ

    わたしを助けてくれたことか。

    そして、いまのかもめや。

    心が疲れた旅人が訪れる。

    昔の民家のような宿の

    テレビがない部屋で、静かに自分と対話し、

    元気になって帰って行く。

    世の中にはこんな場所が必要なんだな、と思うことがある。

     

    甥のお坊さんに、このことを話した。

    「かもめやも、おじいちゃんとおばあちゃんが残した

    あの雰囲気。だれでも気軽に受け入れるという…。

    そういう場所にしようと思ったの。今の時代、

    そういう場所があるってこと、大事だなぁと思って」と私。

    すると、彼は、「ぼくも祖父母の血を半分うけついでいる。

    同じことを考えています。いま、お寺をそういう場所にしたい

    と思っているんです」と言った。

     

    彼は、檀家離れが進んでいる今の日本のお寺の在り方を

    真剣に問い直し、改革をしようと思っている。

    もうずーっと前に、東京の光明寺というお寺に、

    だれでも休めるようなカフェを作った。

    マスコミでもよく取り上げられている。

    それからエネルギッシュにすごいことをやっている。

    静かな彼の眼差しに、強い意志が感じられた。

     

    昔の手宮駅のあった場所にもふきのとうが

    雪が解けた運河公園から旧日本郵船の建物を臨む

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    | - | 11:56 | comments(8) | trackbacks(0) | - | - |
    東京の光明寺のお坊さんが京都廻りで小樽に来られたのでしょうか?
    | 蛍 | 2018/04/16 9:39 PM |

    この人は、元は光明寺にいましたが、今は京都に住んでいます。
    | 店主 | 2018/04/16 11:12 PM |

    松本紹圭のことをネットで色々と読みました。
    女将の祖父は住職だったのですね。
    松本紹圭さんはtwitterをされています。
    https://twitter.com/shoukeim
    | 蛍 | 2018/04/17 7:16 AM |

    【祈るという事】
    今回の「かもめや日記」のお題は非常に奥深いテーマなのでコメントは難しいが、生半可な知識、理解ながらちょっとだけ書いてみる。
    「祈り」とは「人知を越えたものに対して、何かの実現を願うこと」。
    「人知を超えたもの」だから神でも仏でも自然物でも良く宗教を超越して「祈り」は行われる。「何かの実現」の方は具体的な「何か」でなくてはいけない。単に幸せになりますようにではなく、どういう幸せかをイメージして祈るという事。
    私も昨年来、長期入院を余儀なくされ妻はじめ子供達、友人達から祈られて来た。
    今後も祈り、祈られることが続いて行くだろう。皆さまもどうかお大事に。
    | koishi3 | 2018/04/17 9:51 AM |

    私の祖父は住職ではなく、紹圭の母方の祖父が住職でした。紹圭は
    小樽出身で、koishi3さんの高校の後輩です。
    | 店主 | 2018/04/17 11:47 AM |

    女将さん。お忙しいところ、お手数をおかけして申し訳ありませんでした。軽率、軽薄な性格は神様に祈っても治らないですよね。
    | 蛍 | 2018/04/17 4:26 PM |

    【祈ると言うこと】その2
    信心というものを特に持っているわけではありません。でも、仏壇に手を合わせるとき、あるいは亡くなった人を思い出すとき、離れて暮らす友人知人の事を思うとき、それらを名付けるとすれば、祈り、に似たものかな、と感じます。
    お金や物理的な物は、いずれ無くなってしまいますが、心に思うことは絶えることがありません。
    健康もまた目には見えませんが、最も大切なものですね。
    takarinn はすでに退院しました。以前より元気です。心配しなくて大丈夫です。
    | Wako | 2018/04/18 11:12 AM |

    祈りは通じていました。見えざる大いなる力に助けられて生還した!と大袈裟に思っていますが、医学の進歩及び執刀してくださったドクターそして、チーム医療を担ってくださった多くの医療者の方々の力!更に、家族はもとより友人知己のたくさんの励ましが老嬢?を病の淵から救ってくださったと心から感謝している今の正直な気持ちです。

    甥御さんの紹圭師には当地でお会いしたことがあり、本当に静かなたたずまいの方で、それでいて深い思索的なお話とさらにはお寺の今の在り方を現実的に考えた具体的な提言をなさった『報恩講』でのお講話を懐かしく想い出しています。御両親彼にとっては祖父母様のよいご供養になったことと思います。
    | takarinn | 2018/04/18 12:06 PM |










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