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かもめや日記

北海道小樽市にある小さな宿「おたる北運河かもめや」のブログです
おたる北運河かもめやのホームページは http://kamomeya.main.jp
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ニシン来たかと…♪
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     寒さに身を縮めながら、じっとこらえて日を過ごす2月。

    札幌では雪まつりが開かれ、小樽も今日から「雪あかりの路」の

    イベントが始まる。

    雪に埋もれるこの季節、北国の住人は、おまつりなんて気分には

    とってもなれないが、だれかが気分を盛り上げてくれることで、

    ようやくこの季節をしのぐことができる。

     

     いつものように決死の覚悟で、雪が積もって道がなくなった運河ぞいを

    犬を連れて歩いていると、魚のセリ市が行われる漁協の前の

    運河べりで、マルコがしきりに雪の中に鼻を突っ込んでいる。

    と、彼は棒切れのようなものを探し当てて、がぶっとくわえた。

    「あれっ、ニシンじゃない。よく見つけたねえ」と私。

    マルコは、雪の中に落ちて自然冷凍されていたニシンを

    横一文字にくわえると、よいしょ、よいしょと

    しっかりした足取りで歩き始めた。

    漁協のそばで拾ったカチカチのニシン。

    ちょっと前まではナマだったんだろう。

    いかにも小樽らしい光景に、私は感動した。

     

    この分だと、店までくわえて帰るのでは?

    息子に見せたら喜ぶだろう。

    「マルコ、落とさないでね」

    と声をかけていたが、くわえたニシンがまんなかの口のあたりで

    とけてきたらしく、左右が垂れ下がってきた。

    そしてほどなく魚が折れてしまった。

    マルコは、がまんできずに、半分をむしゃむしゃと

    一気に食べてしまった。

    そして、のこりの半分も、まだ凍っているのに、

    誰かに取られないかと警戒しながら

    がぶがぶっと食べてしまった。

    動物の本性丸出しだ。

     

    あっけに取られている私をしり目に、マルコはすましている。

    そしてまた家路をトコトコ歩き出した。

    店に帰って息子に今見た光景を話し、「今日はニシン1匹食べたから、

    マルコのごはんは少なくしてね」と。

    考えてみれば、マルコの体に対してニシン1匹は、

    人間が鮭1匹1食べたのと同じくらいだ。

    もう1日何も食べなくてもいいくらいだ。

     

    今、北海道はニシンの最盛期。

    小樽でもとれていて、スーパーの魚売り場には、

    銀色に光るニシンがたくさん並んでいる。

    昔は浜に大量に押し寄せて、ニシン御殿ができるくらい

    町の経済は潤ったのだが、

    今は岸壁に行っても、この魚の姿は見られない。

    それでも、ニシンがとれるようになると、

    春はもうすぐだ、という淡い希望のようなものを感じる。

     

    先日、隣町の塩谷の漁師さんからニシンをもらった。

    おなかには、カズノコがぎっしり。

    ニシンは、実は水分が多くて、そんなにおいしい魚ではないのだが、

    私はいつも塩を振って少し干してから焼く。

    この間は、うろこをとって、3枚におろして塩を振り、

    しばらく置いてから、昆布を入れた甘酢に漬けてみた。

    2日ほどすると、しめさばよりもっとまろやかで、とってもおいしい。

    玉ねぎのスライスの上にのせて、ドレッシングやわさび醤油で食べると

    オツな味。フランス料理かとも思う。

    魚をさばくのは大変だが、これをやっていると、

    自分が小樽っ子であることをしみじみ自覚して、

    アイデンティティーを感じる。

     

     

     

     

     

     

     

    | - | 08:01 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
    【イカ刺しが食いたい】
    「雪明りの路」のコラムにコメントしたのはついこの間だと思っていたら、もう一年が経っちゃいましたね。マルコが雪の中からニシンを掘り当てる様は目に見えるようで面白いです。スマホで動画が撮れればSNSで大ヒットするんだけどなあ。

    今年はニシンが豊漁なんですか?イワシが海水温の低下で大量に浜に打ち上げられたニュースがあったけど、海水温が下がって昔のようにニシンの群れが南下してるんですかね。
    ニシンに引換え、サンマ、イカ、シャケは不漁で悲惨な状況になってますね。親戚の寿都の山下水産にいつも正月用のイクラの醤油漬けとか、シャケ・ホッケの飯寿司を頼んでるんだけど、高くなりすぎるので容器が小分けのパックになってました。
    東京での落研の飲み会は八重洲の「無炉爛(むろらん)」と決めていて、年末の忘年会の時、イカ刺しをオーダーしたら”今は高すぎて仕入れてません。料亭だと一万円くらい取られますよ”って断られてしまいました。箸でつまんでも弓なりのまま垂れ下らない生きの良いイカ刺しが食いたい〜!
    | koishi3 | 2018/02/09 11:31 AM |

    ニシンは秋の頃が美味しいようです。
    ところで「アニサキス」はどうでしたか?
    | 蛍 | 2018/02/09 5:30 PM |

    ほんとうに、水産関係の仕事の人は、魚がとれなくなって困っています。うちも数年前までは、朝とれたイカを市場で買って来て、一一人1ぱい刺身にして出していました。今は、イカの姿がイカ、店頭にほとんど見られない。北朝鮮の木造船がねこそぎ取ってしまったのでは、なんて… そうそう、ニシンは塩をしてから酢につけたので、アニサキスは死んだでしょう。いまでもタラを飼って食べるので、息子に「こりないねぇ」といわれます。
    | 店主 | 2018/02/11 7:31 AM |

    鰆がもう捕れましたか!ニシンは秋が旨いとは物知り蛍さんの言。私は生ニシンを見ると、当地のデパ地下の魚屋さんでかなり高くても、ええいッと買ってしまいます。さっと塩を振って大根おろしで食べるのが最高の旨さと思います。まだ今年はお目にかかってません。マルコ君偉かったね。そして旨かったでしょう!
    | takarinn | 2018/02/14 7:27 PM |










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