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かもめや日記

北海道小樽市にある小さな宿「おたる北運河かもめや」のブログです
おたる北運河かもめやのホームページは http://kamomeya.main.jp
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説教宿
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     12月も半ば。雪が降ったり、やんだりで、

    道路わきには、いたるところに雪山ができている。

    所用で札幌へ。

    行きはJR、帰りは高速バスで帰ってくると、

    小樽築港あたりから、猛烈に雪山ができている。

    まるで、違う国に来たみたいだ。

    札幌では雪が少なく、人々は軽快に歩いているのに、

    小樽の国道沿いでは、雪山の陰の谷間を、人々がとぼとぼ歩いている。

    小樽は常に札幌の1・5倍くらいの雪がある。

    たま〜に札幌に大雪が降ったというニュースをテレビで見て、

    小樽のほうが少ないと、スカっとする。

    「札幌の人よ、ちょっとは苦労してみなさいよ」と。

     

     こんな時期に、東京からひとり旅の男性がやってきた。

    年のころは40代前半か。

    なんでももう1か月も前に家を出て、東北の方から

    ず〜っと旅をしてきたという。

    知らない土地で人恋しさもあるのか、

    なんだかんだと話していたが、

    すぐに寝たようだった。

    翌朝、彼は息子に、この1か月の旅の話をしていたが、

    チェックアウトの時間の少し前に、私は、この人が

    こんなに長い旅ができるのはどうしてなのか、

    ふと疑問に思い、訪ねてみた。

    「ゆっくり旅ができていいですね。

    こんなにお休みが取れるというのは、

    どんなお仕事をしていらっしゃるのですか」と私。

    するとその男性は、ちょっと口ごもって、

    「実はわけがありまして…。2年ぐらい前に、脳梗塞で倒れたんです。

    奇跡的に回復したんですが、この1年、保養地でリハビリしていまして、

    今は、旅行できるぐらいまでになったんです」という。

    きけば、彼は独身で仕事に熱中し、いつも寝るのは夜中の1時〜3時。

    朝は6時に起きる。

    食事はすべて外食で、「パスタが好きで、けっこうそればっかり食べていました」

    「野菜は?」とすかさず聞くと、

    外の食事に付いてくるものだけ。

    家では一切調理せず、「包丁はないですから」と。

    「果物は?」とさらに突っ込むと、「食べません、めんどくさいから」

    これで20数年過ごしたという。

     

    「そういえば兆候がありました。倒れる2日ほど前、地面が揺れて

    目が回るような感じがしました。次の日は、バスから降りると

    立っていられないくらいフラフラした。ものが二重に見えるような…」

    それでも、しばらく休むとおさまったので、病院へは行かなかった。

    「3日目に、突然手がしびれ、ふるえて、ものがつかめなくなった。

    やっとのことで、実家の母にスマホで知らせると、

    すぐ救急車を呼びなさい、と言われたんです。

    なんとか救急車を呼んだら、2分で来た。それで病院へいくと、脳梗塞だと

    いわれました。あと30分おそかったら、半身まひか、

    悪くすると、寝たきりになるかもしれなかった、と」

    それでも数か月の闘病を経て、我に返ったようだ。

    1年間のリハビリで、今では、この話を聞かなければわからないほど

    回復している。

    「でも、よかったですね。これからは、健康第一で生活してください。

    野菜は食べなきゃだめですよ。キャベツの千切りだけじゃなく、

    イモ、大根、ニンジン、ゴボウ…根菜類も必要です。

    なんでもバランスよく食べなきゃね。

    それに、睡眠も大事なんですよ。夜中の11時から2時の間、

    寝ることで細胞が修復される。今度仕事をするなら、

    夜は10時に寝られる仕事をさがすべきです」

    「10時は無理だなぁ、せめて11時…」と彼。

    「いや、ありますよ、ぜったい」と私。われながら、

    よくもお客さんに向かって、こんな強引な発言ができるものだ。

     

    「こんなに奇跡的に回復されて、生まれ変わったようなものですね。

    でも、同じ病気でも、そうはならない人もいます。

    これからそういう人のお手本となり、励ますためにも、

    がんばってください。このことを経験したことで、

    今までの何倍も価値ある人生が送れると思いますよ。ゼッタイに。

    きっといい道が見つかるでしょう」

    そういうと、彼はしーんとして、聞き入っていた。

    「どうして宿屋の女将に、こんなこと言われなきゃならないんだろう。

    来るんじゃなかった」と思っているのかもしれない。

    いいんだいいんだ、どう思われてもかまわない。

    「今生、私は、出会った人に、どうしてもいわなきゃならないことがある」

    そんな思いに突き動かされる今日このごろ。

     

    むか〜しテレビのCMで、おじいさんが

    「もっと野菜をとらなきゃいかんよ〜」

    とかいって、笑いを誘っていたことがあったような。

    また、小学校では「はやね、はやおき 元気な子」

    と教わっていた。

     

    今思う。実に深~い命にかかわる格言だ。

     

     

     

     

    | - | 19:49 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
    いやはや、おかみさん。
    相変わらずの「説教宿」で、何だか〈元祖〉説教されし者としては、懐かしいような嬉しいような気分ですねぇ〜。

    でも、6年前はもっときつかったように思いますけどね。
    でも、脳梗塞はこわいなぁ〜。
    野菜は食べてますよ!
    | John 1940 | 2017/12/15 11:17 PM |

    【お節介おばさん】
    何だか、一人旅の高倉健と旅館の女将倍賞千恵子が話してる映画の冒頭シーンみたいで、映像が目に浮かびました。多分そんなイケメンじゃあないと思いますが。
    長期入院を経験した者としては身につまされますが、食生活の乱れや初期の体調異常に気がついてくれる人が身近にいなかったのも原因ですよね。晩婚化が日本を危機に!お節介おばさんが日本を救う&#127471;&#127477;!
    | Koishi3 | 2017/12/16 8:57 AM |

    まともな会社であれば、毎年健康診断があるはずなのですが、、、。
    救急車が2分で来るとは!消防署が隣だったりして。
    女将がみて、脳梗塞を患った人と判らなかったくらいのようですから、脳梗塞の部位が不幸中の幸いの部位だったのでしょう。
    自然治癒した脳梗塞もあったかもしれない。
    koishi3の「&#127471;&#127477;」は「日の丸の旗」です。
    | 蛍 | 2017/12/16 9:43 AM |










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