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かもめや日記

北海道小樽市にある小さな宿「おたる北運河かもめや」のブログです
おたる北運河かもめやのホームページは http://kamomeya.main.jp
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従業犬マルコの接客
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    いつものようにあたふたしているうちに、10月も終わり近くなった。

    地球温暖化のせいか、いつもより秋が長い感じがする。

    たまにあったかいと、本州の秋の雰囲気を思い出す。

    北海道の人々は、雪が降る前、1日でもあったかい日があるとうれしい。

     

    9月に犬がきてからというもの、生活が一変してしまった。

    犬の生活スケジュールに、人間が無理やり合わせさせられるのである。

    こんなはずじゃなかった。

    嘆いてももう遅い。

    犬はどんどん成長し、我が物顔に犬力をふるっている。

    店の者、つまり私たちは、昼間は店に犬がいることで、お客さんに迷惑がかからないかと

    内心ハラハラしている。

    しかし、意外にも犬好きの人が多いことに気がついた。

     

    毎年、四国から来て、札幌在住の息子さん夫婦と、ご主人のお墓詣りのため

    小樽に来る年輩の女性は、そのたびにわが宿に泊まってくれる。

    船乗りだったご主人のお墓を、海の見える祝津に建てたという

    その奥さんは、今は一人暮らし。

    今年も元気で、息子さん夫婦とやってきた。

     

    「あら〜、ワンちゃんがいるのね」とマルコを見て大喜び。

    ご主人もまだ元気で、40代の息子さんが北大に来る前に

    コリーの小さいようなシェットランドシープ犬を飼っていたという。

    息子さんが大学に来て、1年ぶりぐらいで家に帰ったら、

    その足音で彼とわかったそうだ。

    「よく覚えているもんですね」と息子さん。

    その犬を、あるとき10劼阿蕕のイ譴臣里蟾腓い僕造韻燭蕁

    そこから逃げ出して、いなくなってしまったとのこと。

    「悲しくて、一生懸命探したの。

    それがね、1年もたって、やせてよろよろになって帰って来たのよ」

    とお母さん。

    「びっくりしたけど、本当にうれしかった。

    あの犬はかわいかったわ」

    そして、ご主人と子供たち、それに犬がいたころの

    暮らしを懐かしんだ。

    わが宿で犬トークをして、「楽しかった」といってくれた。

    「来年はこのワンちゃん、どれくらい大きくなっているかな」と。

     

    また別の日は、台湾から一人旅の大学生らしい若い男性がきて2泊した。

    彼は日本語が話せないので、英語が苦手な私とは、

    なかなかコミュニケーションがとれない。

    最初に来た時、マルコが店にいた。

    夜は犬を2階に連れて行ったのだが、

    外出から帰ってきて「ドッグはどうした?」と聞いた。

    2階に行った、と言ったら、残念そうだった。

    帰る日の朝、マルコを店に置いたら、

    彼は大喜びでマルコと遊び、わからない擬音で

    「ちゅるちゅる」とかいって犬をあやしていた。

    そして、何度も写真をとり、自分も犬を飼っているといって、

    スマホにおさまった、黒いダックスフンドの写真をみせてくれた。

    彼の顔もくしゃくしゃにほころび、「かわいいんだよね」

    といっているのがわかる。

    いつまでもマルコと遊んでいた彼は、名残惜しそうに

    「またくるね」と言って帰って行った。

     

    犬がいなかったときはわからなかったが、犬を飼っている人、また

    その経験がある人は、想像以上に自分の犬に対する思い入れが

    強いということがわかった。

     

    話は変わるが、夏目漱石が「吾輩は猫である」を書いた理由も

    わかるような気がする。

    近くに犬や猫がいると、

    「こいつはどういうふうに人間を見ているんだろう」という疑問が

    わくからである。

    動物から人間を見ると、「しょうもないことをしてるな」

    というふうにも見えるかもしれない。

    自分の悩みにどっぷりとつかりがちな人間も、

    時には犬や猫の視点で見てみると、「なぁんだ、これくらいのことだったのか」

    と思えるかもしれない。

    ペットの効用は、こんなところにもある。

     

    紅葉の手宮公園

     

    街なかのツタの芸術

    | - | 13:56 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
    「犬力」だなんて、笑ってしまいました。
    我が家でも犬を飼っていたことがあります。動物嫌いだった私も、我が家の犬は特別にかわいいと思うようになりました。どんな犬も苦手ではなくなったことは不思議です。
    手宮公園、すっかり秋ですね、美しい。
    マルコの写真がないのが、ちょっと淋しいデス。
    | Wako | 2016/10/29 11:10 PM |










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