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かもめや日記

北海道小樽市にある小さな宿「おたる北運河かもめや」のブログです
おたる北運河かもめやのホームページは http://kamomeya.main.jp
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子犬が天から降ってきた
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    ペットロスという言葉がある。

    わが宿の向かいの犬「モップ犬」を、息子は、

    自分の犬のようにかわいがって、

    雨の日も、風の日も、雪の日も、吹雪の日も、運河周辺を

    散歩に連れて行っていたのだが、このモップが、

    一昨年の春先に、肺炎で、突然死んだ。

    このショックたるや、もう…

    この顛末はブログに何度も書いたので、

    覚えている方も多いと思う。

     

    その後、われわれ親子は、ペットロスというものを体験した。

    毎日、モップ犬が座ってこっちを見ていたその場所を眺め、

    「あぁ…」とためいきをつくのである。

    私なぞは、疲れたとき「モップ犬がいたらなぁ」と

    声に出して言っていた。

    息子は、その年の秋、体調を崩して、病に倒れた。

    過労が原因だが、忙しい毎日、仕事の合間に

    モップを連れて散歩するだけが、彼の息抜きであり、

    心身の健康になくてはならない時間だったのだろう。

    なかなか体力は回復せず、昨年1年は、かもめやにとって

    辛い時代になった。

     

    昨年の6月くらいだったか、彼の体調がすぐれず、苦しんでいたとき、

    かもめやのことを何かと気遣い、助けてくれる教会仲間のアキコさんが、

    「ホピの丘っていう牧場で、かわいい子犬が産まれて

    譲りますって書いてあったわよ」と教えてくれた。

    近くの赤井川村に行く途中に「ホピの丘」という

    牧場レストランがある。

    そこには、ヤギや羊、仔馬、アルパカ,うさぎなどの動物のほか、

    犬も飼っている。訪れた人は、動物にエサをやったりして

    触れ合うことができる。

    そこにビーグル犬がいて、4匹の子犬が生まれたという。

    息子は、モップ犬亡きあと、「もし自分が犬を飼うなら

    ビーグルがいいな、でも、店をやっているので、

    犬を飼うのは無理だろう」といっていた。

    しかし、ペットショップをのぞいても、今、なかなかビーグルは

    いないとのこと。

    そんなときに、降ってわいたようなこの犬の話。

     

    早速、私は知人とこの牧場にかけつけ、かわいい子犬たちと面会。

    もうしばらく親のそばにおいておくという牧場の人に、

    1匹を予約した。

    「7月には渡せると思います」という牧場の人の言葉を

    息子に伝えた。

    「どお?それまでに元気になれそう?」と聞くと

    彼は顔を曇らせ「何とも言えない」というのだ。

    毎日かわいい子犬の写真を眺めていたが、

    数日が過ぎて、そろそろ本気で結論を出さなければいけなくなった。

    「どうする?」と聞くと、

    悲しそうに「やっぱり今は無理だ、やめとくよ」といった。

    私も、心中辛い思いでいっぱいだったが、

    彼の犬だから、本人の決断を尊重して、牧場の人に断りの電話を入れた。

    「そうですか、残念ですね。いや、いいですよ。

    飼い手はすぐに見つかりますから。それより、息子さん、

    早く元気になるといいですね」との温かい言葉が返ってきた。

    いや〜いい牧場だなぁ。やっぱり、動物が好きな人は

    優しいなぁ。

    いつも車で通りがかりに、動物を眺め、

    ソフトクリームを食べるのを楽しみにしていた牧場だが、

    ここの人の心に触れた思いがした。

     

    さぁて、ここからが話の本番だ。

    ようやく元気になって、仕事にも復帰した息子と、

    いつもホームセンターに買い物に行くと、ペット売り場をのぞいて、

    必ず犬のところを見ていた。

    でも、なかなか買えそうもないし、ピンとくる犬もいないなぁ、

    と思っていた。

     

    2か月ほど前、「そうだ、あの牧場で、もしかして今年も

    生まれているかも」そう思い、思い切って電話してみた。

    すると、「今年は今のところできていないんですよね。

    う〜ん、これから先? わからないなぁ、何とも言えない…」

    との答え。

    がっかりして、「そうだよね、生き物だもの、そううまく問屋はおろさないわ」

    と私。

     

    そして、つい先日、めずらしく午後から時間ができたときのこと、

    「う〜ん、もしかして、牧場の犬、子供ができているかもしれない」

    そんなインスピレーションが降りてきた。

    息子に、「これから牧場に行ってみない?」というと、

    このところ体力を取り戻してきた彼が「うん、行ってみるか」という。

    私はなぜか、「行くなら今日だ、今しかない!」という思いに駆られた。

     

    山道を抜けて牧場に着くと、店の人がいつものように炭火焼のソーセージを

    目の前で焼いていた。

    「あのう、この前、ここの犬は子供ができていない」といっていたんですけど、

    今はどうですか?」と聞くと、店の人は炭火焼の手を休め、

    しばらく無言になりこう切り出した。

    「実は、3週間前に子犬が2匹生まれたんです。まだ外に出していないけ

    ど…」というのだ。

    「え〜っ、ほんと、うっそ〜」と、わけのわからないことを叫ぶ私。

    「去年、子犬を予約したんですけど、息子が具合が悪くて、飼えなくなって

    泣く泣くキャンセルした者です」というと、

    「ちょっと待ってください」といって、責任者を呼んでくれた。

    出てきたのは、去年快く解約を承諾してくれたあの人だ。

    「また生まれたんですね〜」と私。

    そうして、ついにこのうち1匹を予約してもいいということになった。

     

    こんな不思議なことがあるだろうか。

    あと2週間もしたら、子犬を外に出して、牧場に来た人に見せる。

    すると、すぐに飼い手がついてしまうからだ。

    いま、この時、チャンスを与えられたえ私たちは、なんという幸運だろう。

    そして、まだまだよちよち歩きの子犬を抱かせてくれた。

    つきたての餅みたいにあったかい。

     

    ここ数日、この幸運を思うと、雲の上にでも浮かんだ気分になる。

    そしてまたまた昨日、この犬が外に出ているかもしれないと思って、

    牧場に行ってみた。

    「いたいた」レストランの前で、2匹がお客さんの足にからまって、

    よちよち歩いていた。

    若い女性のお客さんは「かわいい〜」の連発。

    先日の責任者の人が出てきて、「よくきてくれましたね。どっちか好きなほうを

    先に選んでもいいですよ」といってくれた。

    もう1匹も飼い手がついているとのこと。

    息子は、先に生まれた、少し大きい方に決めた。

    牧場の人の手のひらで、2匹はすやすや眠っている。

    「9月ぐらいになったら、お宅に連れて行ってもいいでしょう」

    という。

    「いや、いつと決めなくても、そちらの都合がよくなるまで、

    ここで育てますから、心配しなくていいですよ」とも。

    なんて優しい、いい人なんだろう。

    そして、いい牧場なんだろう。

    さらに感動が深まった。

     

    あとで、この牧場を経営しているトンデンファームという

    ハムやソーセージを作っている会社のホームページを調べたら、

    創業者の理念に、

    「7代先の子孫がどのように生きていくのか考えながら、

    今の生活を考えなさい」というアリゾナのインディアンの思想を

    大切にしている、と書かれていた。

     

    右のが、うちで予約した犬

    1匹に見えるが、2匹いる。寝ているのがうちのだ

     

     

    牧場には、かわいい動物がいっぱい

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    | - | 11:24 | comments(7) | trackbacks(0) | - | - |
    これまでで最長文の日記かな。
    女将さん、教えてください。
    | 蛍 | 2016/07/06 12:05 PM |

    この日記、長すぎるかなぁ。どうしてこの犬がうちに来ることに
    なるのか、というところに意味がある、と思って書いたのですが…。最長ではないでしょう。いままでも、けっこう長いの
    書いています。
    | 店主 | 2016/07/06 5:41 PM |

    3日間、お世話になりました。
    今回は、釧路霧多布方面を回り、小樽に来ました。

    小樽の歌です。


    小樽駅から手宮線跡歩く
    草花が咲きかもめやに着く

    かもめやは私が行くと貸し切りに
    何故かキャンセル続く不思議さ

    小樽にてスズメがそばに寄って来た
    昔は何処にもいたのにねぇ〜

    シロクマ食堂
    シロクマが名を上げてから満席に
    昔馴染みは少しさみしい
    9席しかありませんからね。

    シロクマで生カニ食べて舌鼓
    マスタ―任せのメニュ―はサイコ―!

    誰も居ぬ水天宮の青い海
    フェリーがゆらりかもめ連れゆく

    かもめやの紅くならない蔦のびて
    9年を過ぎて年月きざむ
    家主さんが植えたそうです。

    何度でも同じところに向かうのは
    安心なのか?確認なのか?

    さみしさかしゃべり続ける一人旅
    一期一会の気楽さからか?

    雪の無い北海道は物足りぬ
    移住したら?と皆に言われる



    以上です。

    子犬が来ることになり、良かったですね。これで、お二人とも元気になられることを願います。

    次回の北海道旅行は未定です。
    雪の頃かな?
    | John 1940 | 2016/07/06 8:36 PM |

    ペットロスは大変なんですね。
    可愛いわんちゃんが楽しみですね。
    癒されるでよう。
    | 渡邉賢治 | 2016/07/07 10:20 AM |

    調査の結果、130行を超えており、最も長い記事でした。
    100行を超える記事はわずかしかなく、ダントツのトップでした。
    この記録を塗り替える日を待っています。
    もちろん、数行でも毎日更新の方が嬉しいのですが、、、。
    | 蛍 | 2016/07/08 4:14 PM |

    10月に行きます。皆さんにもワン君にも会えることを楽しみにしています!
    | 鳩さぶれ | 2016/07/09 10:30 PM |

    お久しぶりです。またお世話になります(^^)

    久しぶりにお会い出来るな〜とブログを覗いたら、可愛い子犬のお話。私も犬が大好きなので楽しみがまた一つ増えます(^^)
    子犬が来るのを私も心待ちにしています。

    さてさて、今回も早い便で向かいます。色内食堂でモーニングを食べてから伺いたいのですが、宿にいらっしゃいますか?出来れば、荷物を預けさせて頂きたいのです。お出掛けならご連絡を頂けると助かります。よろしくお願いします。
    | みゆき | 2016/07/25 8:46 PM |










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