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かもめや日記

北海道小樽市にある小さな宿「おたる北運河かもめや」のブログです
おたる北運河かもめやのホームページは http://kamomeya.main.jp
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柳の舞
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     12月にしては妙にあったかく、雪のない日が続いていたが、

    クリスマスが終わると、一転して本当の冬がやってきた。

    今朝は降るわ降るわ…

    外は横なぐりの雪だ。
     

     昨夜は満室。それも中国の人と韓国の人がすべてで、日本人は

    神奈川から来た常連さんの女性がただ一人。

    しかし、みんなそこそこ日本語が話せるので、外国人という気がしない。

    顔も日本人と変わらず、アジアはひとつだなぁと思わせられる。

    かもめやを始めて9年目。

    わが宿が、こんなインターナショナルな場所になる日があるとは

    思わなかった。
     

     ここ1年、宿の食事をつくることができなくなったので、
    朝市へ魚を仕入れに行くこともなく、
    しばらく足が遠のいていたが、

    たまにのぞいてみようと、鱗友朝市に行ってみた。

    すると、ホッケの干物や生魚を扱う店で、小柄なおばさんが

    せっせと働いていた。

    「いつも朝は1時半におきるんだよ。もう何十年もそうだから」と言っていた人だ。

    年も70は過ぎているだろう。

    この人の息子は、生魚の担当で、いつも威勢の良い掛け声をかけて

    お客の買った魚をさばいてくれていた。

    「頭とるかい?」といって、さっさとうろこをそぎ、

    頭と内臓をとって、料理しやすいように作ってくれる。
     

    その彼が、ある日突然倒れた。

    脳梗塞というのだろうか。

    何か月か入院して、ようやく戻ってきたときには、

    半身まひで、包丁も握れない。売り物の魚を片手でつかむのも

    やっとだ。

    しかし、おばさんは気丈にふるまい、息子がいないときも

    人を頼んで、なんとか店を続けていた。

    このおばさんの気持ちが痛いほどわかる私。

    いつも「がんばってね」と応援していたが、

    このたびは久しぶりに行ったら、息子も店に出ていて、笑顔が戻っていた。

    大きなやひらめやイカ、ハタハタを並べている。

    「あっ、柳の舞、いいのがあるね。それください」

    柳の舞。この魚は本州にもあるのだろうか。

    これは、煮魚にするとおいしいのだ。

    息子が不自由な手で、ビニール袋をとり、

    やっとのことで魚を袋に入れてくれた。
    もちろん、頭を取るなんてことはできない。

    私はちょっと胸が詰まる思いがしたが、

    生きのいい魚の目を見て、

    元気が出た。

    「おたくもうちも、お互いにがんばろうね」

    と、心の中で呼びかけた。

    柳の舞 煮付けにするとおいしい。
    柳の舞。煮付けにするとおいしい
     

     

    | - | 08:54 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    柳の舞「分類:顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属」ですって。
    メバルは食べることがあるが、柳の舞は食べたことがない。
    市場魚貝類図鑑 http://www.zukan-bouz.com/syu/ヤナギノマイ
    上手にまとめている。

    日本人がひとりでも泊まっていれば、「中国の人と韓国の人がすべて」とは言わない。
    | 蛍 | 2015/12/30 9:11 PM |

    補足します。
    市場魚介類図鑑 柳の舞で検索してください。
    http://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%83%A4%E3%83%8A%E3%82%AE%E3%83%8E%E3%83%9E%E3%82%A4
    | 蛍 | 2015/12/30 9:37 PM |










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