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かもめや日記

北海道小樽市にある小さな宿「おたる北運河かもめや」のブログです
おたる北運河かもめやのホームページは http://kamomeya.main.jp
祝津でにしん群来まつり
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    ようやく晴れの日が多くなって、手宮公園の斜面は、ぼたんとつつじの花ざかり。

    夕方マルコを散歩させに公園にいくと、深紅、白、ピンクの大輪のぼたんが

    満開で、そばを通ると、いい匂いが漂う。

    ほとんど人がいないこの公園は、小樽湾が一望でき、

    この世の天国ともいえるほど。

    体調がすぐれない人は、ここへ来るとよくなる。

     

    こんな季節に、近くの祝津海岸で、にしんの群来にまつりがあるという。

    町のいろんなイベントにはなかなかか行かないのだが、

    お昼少し前に屋台が出て、魚料理が食べられるというので、

    行ってみた。

    石の浜辺の前に屋台のテントが張られ、潮太鼓の演奏が行われていた。

    若者、女、子供が威勢よく太鼓をたたく。

    海を背中に、太鼓の音が響き、ニシン漁が盛んな時代のにぎわいを

    ほうふつとさせた。

    まさに、血わき肉おどる、という感じだ。

     

    子供のころはこの目の前の海でよく泳いだ。

    小樽の子供は、岩の海でも平気だ。

    こっちの岩からこっちのあっちの岩までだんだん遠くへ泳げるようになるのが

    うれしかった。

     

    さて、目の前の屋台では、つぶ貝やほたてを焼いている。

    貝の上にウニをのせて、炭火で焼いたものも並んでいた。

    祝津の崖の上にノイシュロスというホテルがあって、

    ここは料理がおいしいといわれている。

    このホテルが屋台を出し、シーフードカレーと魚介類のスープを

    売り出していた。

    私はスープ、息子はシーフードカレーを食べた。

    カレーには、しゃこ、エビ、ホタテが入り、

    スープにはホタテ、エビ、つぶ貝にガーリックフランスパン

    が入って、ミルク味。なかなかおいしい。

    そのあと、ニシンのつみれ汁を食べてみた。

    これは初めての味だ。

    ニシンのかまぼこだが、これもけっこうおいしい。

    海辺の石の上に置いて、写真を撮った。

    するとカラスが、別の人のつみれをさっとくわえて

    逃げて行った。

    油断もスキもあったものじゃない。

    外でのイベントで食べるときは、カラスに注意が必要だ。

    都会ではあまりないことだろう。

     

    久々に祝津の海を見て、小樽っ子の血が騒いだ。

     

    潮太鼓の演奏に小樽っ子の血が騒ぐ

     

    魚介のスープにシーフードカレー

     

     

    手前は貝の上にウニをのせて焼いている

     

    ニシンの炭火焼

    昔はこんなところで泳いでいた

     

     

     

     

     

    | - | 16:41 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
    リラの花咲く町で
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       からりと晴れあがった空に、さわやかな風が吹く、

      北海道で一番いい季節だ。

       

      札幌で、家具や家庭用品でおなじみ、ニトリの会長、

      似鳥昭雄氏の講演会があるという。

      知人に誘われ、出かけることにした。

       

      似鳥氏は札幌出身で、少し前まで、それほど大きくない家具屋を

      やっていると思ったが、ここ数年で、あっという間に日本中に店を展開し、

      誰もが知らない人はいないという店になった。

      事業を着々と拡大し、小樽でもウォール街の一角を

      「ニトリ芸術村」と名付け、

      拓殖銀行や三井銀行あとのクラシックな建物を

      美術館にしたり、ステンドグラス美術館を作るなどした。

      その実業家魂には、目を見張るものがある。

      つい最近、この美術館の並びにホテルを作り、

      かもめやのライバル?となった。

       

      いったいこの人はどんな人なのか。興味をひかれていた。

      講演会場は女性ばかりだったが、この人は親しみやすく、

      ざっくばらんで、隣のおじさんという感じだ。

      1967年に23歳で1人で始めた家具屋が、

      いまでは国内外で500店舗を展開するまでになったという。

      この人の右肩上がりの事業の裏には、

      明るく愛嬌のある奥さんがいたことを明かした。

      彼は接客は苦手だが、奥さんはお客の相手が上手で、

      次々と顧客をふやしたのだそうだ。

       

      「私は勉強がきらいで、勉強ができないんです」といい

      ずーっと試験はカンニングで切り抜けた。

      大学もほとんど全部落ち、ようやくひっかかったところで、

      又してもカンニング。

      それができないときは、新しいカンニングの道具を発明した、

      といって、みんなを笑わせた。

      しかし、近くに別な家具屋ができて倒産しそうな時、

      死のうかとまで思ったが、それでもアメリカへ視察旅行に行った。

      そして、あちらの豊かな生活を見て開眼。

      「日本人の住まいにも、アメリカのような豊かさを広げたい。

      しかも、家具は安く手に入るように」

      というロマンが、彼の中に芽生えたという。

      この立ち直りが半端じゃない。

       

      その後の躍進がすごいのだが、どうしてこの人がここまでになったのか。

      彼の中のロマンが壮大で強烈だったのだという。

      人は、自分の思いがなかなか実現しないと、自己嫌悪に陥ったり、

      自分はダメだ、と思うことがある。

      たいていの人は、この思いに負けてしまう。

      しかし、この人にはそれがない。

      自分には価値があるとかないとか、そんなことにかかずらうより、

      どうしたらロマンを実現できるかに思いを集中する。

      どんなときも、ひたすら実現する方法を考える。

      このめげない人格こそ、彼の躍進の秘訣だ、と思わせられた。

      彼は自分の成功の5原則を、次のようにいった。

      1、ロマン 2、ビジョン 3、意欲 4、執念 5、好奇心 だと。

       

      できるか、できないかではなく、どうしたらやれるのかを考える。

      このスポーツマン的な生き方に、大いに励まされた。

      そして、この人の根アカな生き方こそ、成功への近道だと知った。

       

      73歳の実業家は、明るく若々しく、そして飾らない庶民である。

      北海道の人らしいとも思える。

      すぐにめげるかもめやのおかみも、この人から元気をもらった。

       

      大通り公園は芝生も美しく、噴水が勢いよく水を噴いている。

      ところどころにライラックも薄紫の花をつけ、

      リラの香る町は美しい。

      人生のこの季節、この一瞬を大切にしたいと思った。

       

      時計台

      大通り公園のライラック

      噴水も水しぶきを上げている

      話変わって手宮公園が、遅咲きの濃いピンクの八重桜に変わった

      | - | 15:00 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
      遅咲きの桜そこここに
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        ゴールデンウイークも終わり、宿のスタッフにも

        ホッと一息のシルバーウイークがきた。

        いつもよりは忙しいGW.「なんのこれしき」と思うが、終わってみると

        やはりぐったりしている。

         

        桜が満開だという手宮公園へ行ってみた。

        すこし肌寒く、曇り空だが、薄いピンクのベールを広げたように、

        桜が咲き誇っている。

        いつもは人けがないこの公園に町の人々が繰り出し、

        芝生に座って桜を眺めている。

         

        北海道にも桜の名所がいくつかあるが、

        この手宮公園だって、どこにも負けない美しさがある。

        海と桜。この取り合わせは、そうそうどこででも見られないだろう。

        犬がいるせいもあって、なかなか出かけられない私たちだが、

        車で3分の手宮公園は、この世の天国ともいえそうだ。

         

        GW期間は、宿泊のお客さんも多いが、小樽まで来たついでにと、

        立ち寄っていくおなじみさんもいる。

        以前は札幌勤務だった鳩さぶれさんも、

        知人を連れて立ち寄ってくれた。

        「梁川通りを歩いて、友和のパンを買ったんですよ」という。

        マルコが喜んで、鳩さぶれさんに飛びついた。

        「マルコ、だめ!」とおこるが、なかなかやめない。

        鳩さんのズボンに犬の足跡がついた。

        「鳩さん、いまは東京のどこでお仕事ですか?」と聞くと、

        「首相官邸前です」と。

        「お〜っと、首相官邸前で、犬の足跡がついたズボンはまずいでしょう。

        ごめんなさい」と私。

        この人は、小樽が好きで、本当にマニアックだ。

        「これから、手宮公園と浄應寺の坂へ行ってみようと思って」と言う。

        かもめや近くにある浄應寺の坂は、あっと驚くほど急で、

        坂の途中にお寺がある。

        ここを越えて坂の頂上まで行くと、小樽駅方面が見渡せる。

        下りも同じくらい急だが、こんな坂を上り下りすると、

        本当の小樽を味わえる。

         

        先日富山から来てくれた乗馬の名手の女性も、

        「この坂を歩いて帰ります」といった。

         

        また、昔小樽に住んでいたという年配の女性が

        わが宿に数日泊まってくれた。

        亡くなったご主人の散骨をするためだという。

        すぐ近くの北運河につないである船で沖に出て行き、

        お骨を海にまくのだそうだ。

        北運河には、たくさんの小型船が係留してあるが、

        釣り船だけでなく、そんな役割をする船もあるんだなぁ。

        船の名は「フェニックス」

        不死鳥。

        人は死しても魂は永遠なのか。そして、人と人との絆もまた…。

         

        あいにくの曇り空だが、グレーがかったピンクもまたいい

         

         

         

         

         

         

        | - | 15:48 | comments(9) | trackbacks(0) | - | - |
        桜待ち
        0

          本州では桜がとうに散ってしまったというのに、

          北海道はこれからだ。

          町のところどころ、日当りの良い場所に1本だけ咲いている

          桜を見かけるものの、おおかたはまだまだふくらみかけた芽をつけて

          開花する日を待っている。

           

          突然降りかかった病に力いっぱい立ち向かい、

          短期間で克服した友人のtakarinn さんのコメントには、

          咲き始める桜のような勢いがあり、感動で胸が熱くなる。

           

          わが宿も、これまでは静かだったが、ゴールデンウイークを前に

          なつかしいお客さんが来始めた。

          毎年かもめやに来て、運河や公園で見つけた鳥やリスなどの

          写真を撮っている女性が、今年も東京から来てくれた。

          「これでかもめやの全室を制覇したわ」と、4つしかないわが宿の

          ツインの部屋に到着して意気揚々。

          「今夜はしろくま食堂にいくの」と、いつものコースに

          期待していた。

           

          明日は、共和町にいる馬に会いにいくはずの女性が、富山から来る。

          乗馬をやっていて、地元の海辺を、馬に乗って走るという人だ。

          「まるで、暴れん坊将軍みたいなのよ」といって、

          乗馬の楽しさを語ってくれた。

           

          かもめやも、この7月に11年目を迎える。

          予約者名簿の中に、見たことのある名前のお客さんも多くなった。

          まるで地を這うカタツムリのような歩みだったが、

          人生の夕暮れ時を迎えてからの11年というのは、なかなかに

          厳しいものがある。

          宿を始めるとき、クリスチャンの仲間たちが集まり、

          スコットランドから来た男性宣教師、そして日本人牧師が

          この宿とここを訪れる人々が

          神様から祝福されるように、と祈ってくれた。

          どちらもまだ若いのだが、その2人は病気で亡くなってしまった。

           

          かもめやの大家さんのご主人がときどき

          「今日もお客さんが来てるじゃないか。がんばってるね」

          といい、「いやぁ〜、なんとかやってますよ」というと、

          「商売は人だよ。最後は人なんだ」といった。

          この家の元の稼業、水産加工業で大成した大家さんの言葉には

          重みがある。

          そういって、私たちをなにかと励ましてくれた大家さんも、

          先月90歳で亡くなった。

           

           この世からひっそりと去っていった家主のことを知ってか知らずか、

          向かいの石倉の前に頭をもたげたフキノトウが

          一斉に花開き、小さなフキが葉を広げている。

          消えるもの、生まれるもの。

          無常ということは、こういうことなのかと思う。

           

          久しぶりに、南小樽方面の勝納川べりにある南樽市場に

          買い物にいった。

          ここは小樽の市場でも一番活気があり、にぎわっているところである。

          活きのいい魚や野菜が並んでいる。

           

          市場の外では、子供の日を前に、川をまたいで糸を張り、

          たくさんのこいのぼりをつるしている。

          何匹ものこいのぼりが風にはためいて、川面をにぎわしている。

          昔子供だった人々も、思わず頬がほころび、元気が出るようだ。

           

          勝納川のこいのぼり

           

          小樽で一番にぎわっている南樽市場

          | - | 07:45 | comments(7) | trackbacks(0) | - | - |
          ふきのとうが芽吹く
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            日陰に消え残っていた雪もようやく融け、

            雪の下で枯れ切っていた草むらからふきのとうが

            顔を出した。

            散歩の途中でふ〜っと息を吐き、「よくぞこの冬を乗り越えたなぁ」

            と、われながら遠い昔を振り返るように立ち止まることがある。

             

            しばらくブログを書けなかったのは、

            身辺にいろいろなことがあったからだ。

            友人、知人が病気になって、とても心配した。

            不肖クリスチャンの私も、毎日祈り続けた。

            それ以前から、息子と2人朝、食事をするときには、

            必ず、病の中にある知人たちが癒されるよう祈っている。

            そして、最後に「今日も神様のみこころにかなった仕事ができますように」と。

             

            1年も2年も祈り続けていると、

            うれしいことに、病気の人達が元気になってきた、

            という様子が伝わってきて、この小さな者たちのつたない祈りが

            神様に聞かれているんだと思い、胸があたたかくなる。

             

            このブログにときどきコメントを寄せてくれるtakarinnさんも、

            いま病院のベッドの上にいる。

            思いがけないことが身に起こり、手術を受けることになった。

            手術の日まで心が平安でいられるように、私も祈らせてもらったが、

            なんと、手術を受けて24時間もたっていないのに、

            病床から「無事終わり、思ったより元気」とのメールがきた。

            今の医学はすごいなぁ、そして、彼女の前向きの生き方、

            心の強さに感動する。

            いや、実は彼女はとっても気持ちが落ち込んでいたんだけど、

            そんな自分の心をしっかり見つめる強さがあったということだ。

            あとは回復を待つのみ。

            がんばれ、takarinn !

             

            そして、一昨日は、私の両親の7回忌を行った。

            父は98歳まで生きて先に逝ったが、母は90歳で、

            寝たきりにはなっているものの、体は丈夫だった。

            父が亡くなって4か月後に、母が突然亡くなったので、変だなぁ、と思った。

            ある晩、父が夢に出てきて「お前が大変だろうと思ったから、

            おれがかあさんを連れて行ったんだ」といった。

            そうか、父は、こんなふうに娘の私のことを思ってくれたのか。

            ありがとう、といったらいいのか、

            なんといったらいいのだろう。

             

            この両親の法事を行うにあたり、亡き人は仏教なので

            お坊さんを呼ぶことになる。

            このお坊さんというのが、わたしの弟の息子、甥にあたる

            松本紹圭という浄土真宗の若い僧侶だ。

            自慢じゃないが、彼はいまや日本の仏教界をしょって立つ

            気鋭の人だ。自慢ではなく、ほんとうのことだ。

            よくマスコミに取り上げられるが、ネットで見てもらったら

            彼の働きがわかる。本もたくさん出している。

            この人が京都から来て、おじいちゃんおばあちゃんのために、

            お経をあげてくれた。

            物静かで内省的な人だが、

            彼の隣に座っていると、あたたかく大きなエネルギーが伝わってくる。

             

            亡き父と母は、いつもおおらかに人を受け入れる人だった。

            わが家は貧しいのに、いつもよその人がきて、くつろいだり、

            食事を共にしたりした。

            大人になって窮地にたったとき、この家風がどれどれだけ

            わたしを助けてくれたことか。

            そして、いまのかもめや。

            心が疲れた旅人が訪れる。

            昔の民家のような宿の

            テレビがない部屋で、静かに自分と対話し、

            元気になって帰って行く。

            世の中にはこんな場所が必要なんだな、と思うことがある。

             

            甥のお坊さんに、このことを話した。

            「かもめやも、おじいちゃんとおばあちゃんが残した

            あの雰囲気。だれでも気軽に受け入れるという…。

            そういう場所にしようと思ったの。今の時代、

            そういう場所があるってこと、大事だなぁと思って」と私。

            すると、彼は、「ぼくも祖父母の血を半分うけついでいる。

            同じことを考えています。いま、お寺をそういう場所にしたい

            と思っているんです」と言った。

             

            彼は、檀家離れが進んでいる今の日本のお寺の在り方を

            真剣に問い直し、改革をしようと思っている。

            もうずーっと前に、東京の光明寺というお寺に、

            だれでも休めるようなカフェを作った。

            マスコミでもよく取り上げられている。

            それからエネルギッシュにすごいことをやっている。

            静かな彼の眼差しに、強い意志が感じられた。

             

            昔の手宮駅のあった場所にもふきのとうが

            雪が解けた運河公園から旧日本郵船の建物を臨む

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

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