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かもめや日記

北海道小樽市にある小さな宿「おたる北運河かもめや」のブログです
おたる北運河かもめやのホームページは http://kamomeya.main.jp
いまどきの中国、若者事情
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    「雪まつり」に「雪あかりの路」と、雪を楽しむイベントが

    行われ、町はアジアの人であふれている。

    わが宿も、それなりに忙しく、10日ほど自宅に帰ることが

    できなかった。

    どの人も雪を喜んでいるので、こちらはあまりうれしくないのだが、

    ちょっと見てこようと、夜、手宮線の方まで行ってみた。

    雪のオブジェから漏れるろうそくの明かりが、それはそれは美しく、

    これなら外国から来ても、来たかいがあるだろうなと

    感心した。

    ろうを溶かして、本物の押し花を外側に飾った

    入れ物、ワックスボールというというものを売っている。

    その屋台をのぞいていると、「どこの国からきたんですか?」

    と、店の女の人が言う。

    「どこの国って…地元の者よ」といった。

    「あっすいません、地元ってどこですか?」と。

    「すぐ近くよ、ちょっと視察に来たのよ」とすごんでやったら、

    「あ〜っ、税務署かな、申告しないと…」と若い男の子がいった。

    …んとにもう、私のこと、なに人だと思ったのよ〜。

     

    しかし、店の人がそういうのも仕方ない。

    暗がりの中の人ごみに、中国語がとびかっているのだから。

     

    宿のほうにも、このところ、中国の若者が毎日のように

    泊まりに来る。

    うちに来るのは、ほとんどが日本に留学している大学生だ。

    だから、日本語ができるし、日本のマナーもだいたいわかっている。

    しかも、かなり優秀な人たちばかりなので、安心できる。

     

    この間も、夜遅くチェックインするお客さんを待っていたら、

    泊り客の中国人女子留学生が、スーパー銭湯の「湯の花」から帰ってきた。

    高島方面の銭湯へ行くのに、ひとりでスマホをたよりに

    バスに乗って行ったのだ。

    「あら、おかえりなさい、大丈夫?行けたの?」というと、

    「はい、行ってきました」という。

    そして、私が、10時ごろにくるというお客さんを待っていると

    いうと、「それは、たいへんですね、8時まで、とかに

    すればいいのに」という。

    まぁ、いいこといってくれるわね。

    でも、それができないのが、宿屋の悲しさ…

    そして、「そのお客さんが来るまで、ここにいてもいいですか?」

    と。「ん、まぁ、いいわよ」

    だけど、何を話すの。

     

    すると、彼女は、「私はちょっと、その、心が病気なんです」という。

    「え〜、そうなの、それでも、日本に一人で留学してるじゃない」と私。

    「人と話すのがこわくて、学校でもあまり友達と話さないんです」

    彼女は中国の大学を卒業して、岐阜の大学にいるそうだ。

    「ボーイフレンドはいないの?」と聞くと、

    「男子学生とは、1年間で15分ぐらいしか話していません」というので、

    笑ってしまった。

    「あなた、そんなこと言ってるけど、私とこんなに話してるじゃない」

    というと、彼女は、自分の身の上を話し始めた。

     

    「私は、小学校に入るまで、おばあちゃんに育てられた。

    小学校は両親と暮らしたけど、中学、高校は学校の寮で生活してた」

    「そうか、一人っ子なのに、親と一緒に生活してないのね」

    「お父さんは、ボールペンやノートを売る会社をやっていて、

    1か月に2回ぐらいしか帰ってこないし。お母さんは

    町で一番頭がよくて、会社で会計士の仕事をしていた。

    今は、麻雀ばっかりやって、すごく強いんだけど、

    負けると、そうねぇ、日本のお金で10万円くらい…そうすると

    私に当たってくるの。私は1人で部屋に閉じこもって

    じっとしてる」

    うん、まぁ、なかなか大変な家庭状況だ。

    「私は寂しい…。おばあちゃんはやさしかった」

    「あなた、なんにも病気じゃないでしょう、私にこうして

    話せるんだから」

    彼女は、私の方を見て「おばあちゃんみたいだから」という。

    うん、たしかに。

    そして、今は、日本のあちこちを一人で旅してるといった。

     

    「あなた、お金持ちなのね、そんなにどこへでも行けるんだから」

    というと、「はい、お金はあります。親がたくさん送ってくれるので。

    食事は作ったことがない。全部外食です。これでは、結婚しても

    普通の家庭が作れるのか、自信がない」そうよね。

    いや〜、金持ちの中国人の子供の孤独か。

    なんだか、今の急激な経済成長の途中にある中国のひずみが、

    子供の心に影を落としているような…

     

    そして、いまの大学をいまの出たら、

    中国でスィーツの店をやりたい、といった。

    「チーズケーキとか抹茶ケーキが中国では人気なんだけど、

    とっても高い。もっとみんなが普通に食べられるように」

    と、女の子らしいことを言った。そして、

    会社に勤めなければ、あまり人と話さなくてもいいから、と。

    そうかなぁ。

     

    翌朝、彼女は、昨日涙ぐんでいた子とは思えないほど、

    明るく元気に帰って行った。

    それにしても、彼女はけっこうたくましい。

    スマホを見て、ひとりでどこへでも行くんだから。

    大学では地理を勉強した、物理も好きだといった。

    頭いい、しっかりしてるじゃないの。

    こういう中国の若者が、うちの宿によく来る。

    次の話はまたあとで。

     

    雪あかりの路の会場。写真がへたなので、暗闇ばっかり写っている

     

     

     

    雪夜の町もまたきれいだ

    | - | 11:54 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
    ニシン来たかと…♪
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       寒さに身を縮めながら、じっとこらえて日を過ごす2月。

      札幌では雪まつりが開かれ、小樽も今日から「雪あかりの路」の

      イベントが始まる。

      雪に埋もれるこの季節、北国の住人は、おまつりなんて気分には

      とってもなれないが、だれかが気分を盛り上げてくれることで、

      ようやくこの季節をしのぐことができる。

       

       いつものように決死の覚悟で、雪が積もって道がなくなった運河ぞいを

      犬を連れて歩いていると、魚のセリ市が行われる漁協の前の

      運河べりで、マルコがしきりに雪の中に鼻を突っ込んでいる。

      と、彼は棒切れのようなものを探し当てて、がぶっとくわえた。

      「あれっ、ニシンじゃない。よく見つけたねえ」と私。

      マルコは、雪の中に落ちて自然冷凍されていたニシンを

      横一文字にくわえると、よいしょ、よいしょと

      しっかりした足取りで歩き始めた。

      漁協のそばで拾ったカチカチのニシン。

      ちょっと前まではナマだったんだろう。

      いかにも小樽らしい光景に、私は感動した。

       

      この分だと、店までくわえて帰るのでは?

      息子に見せたら喜ぶだろう。

      「マルコ、落とさないでね」

      と声をかけていたが、くわえたニシンがまんなかの口のあたりで

      とけてきたらしく、左右が垂れ下がってきた。

      そしてほどなく魚が折れてしまった。

      マルコは、がまんできずに、半分をむしゃむしゃと

      一気に食べてしまった。

      そして、のこりの半分も、まだ凍っているのに、

      誰かに取られないかと警戒しながら

      がぶがぶっと食べてしまった。

      動物の本性丸出しだ。

       

      あっけに取られている私をしり目に、マルコはすましている。

      そしてまた家路をトコトコ歩き出した。

      店に帰って息子に今見た光景を話し、「今日はニシン1匹食べたから、

      マルコのごはんは少なくしてね」と。

      考えてみれば、マルコの体に対してニシン1匹は、

      人間が鮭1匹1食べたのと同じくらいだ。

      もう1日何も食べなくてもいいくらいだ。

       

      今、北海道はニシンの最盛期。

      小樽でもとれていて、スーパーの魚売り場には、

      銀色に光るニシンがたくさん並んでいる。

      昔は浜に大量に押し寄せて、ニシン御殿ができるくらい

      町の経済は潤ったのだが、

      今は岸壁に行っても、この魚の姿は見られない。

      それでも、ニシンがとれるようになると、

      春はもうすぐだ、という淡い希望のようなものを感じる。

       

      先日、隣町の塩谷の漁師さんからニシンをもらった。

      おなかには、カズノコがぎっしり。

      ニシンは、実は水分が多くて、そんなにおいしい魚ではないのだが、

      私はいつも塩を振って少し干してから焼く。

      この間は、うろこをとって、3枚におろして塩を振り、

      しばらく置いてから、昆布を入れた甘酢に漬けてみた。

      2日ほどすると、しめさばよりもっとまろやかで、とってもおいしい。

      玉ねぎのスライスの上にのせて、ドレッシングやわさび醤油で食べると

      オツな味。フランス料理かとも思う。

      魚をさばくのは大変だが、これをやっていると、

      自分が小樽っ子であることをしみじみ自覚して、

      アイデンティティーを感じる。

       

       

       

       

       

       

       

      | - | 08:01 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
      村上春樹のこと
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        今年もまた芥川賞、直木賞が発表された。

        ある時期までは、受賞作を必ず読んでいたが、

        ここ数年、受賞作をはじめ、小説はほとんど読まなくなった。

        「事実は小説より奇なり」ということを、実感として感じるからか。

         

        そんな私が、昨年秋、takarinnさんにすすめられて

        ノーベル文学賞を受賞した、カズオ・イシグロの作品「日の名残り」を

        久しぶりに読んでみた。

        その格調の高い表現、内容に、すぐに「この人はノーベル賞だ」

        と直感した。

        長編小説を読むには根気がいったが、この小説には

        付き合うだけの価値がある。

        takarinnさんは、源氏物語の研究家だけあって、

        大変な読書家で、いまもたくさんの小説を読んでいる。

        このカズオ・イシグロの小説は、なんと10年前に読んだという。

        それも、親友のwakoさんの紹介だそう。

        彼女たちの先見の明には驚くが、その筋の推薦のおこぼれにあずかることは

        私にとってもうれしいことだ。

        持つべきものは、よき友。

         

        さて、そんな折、新年早々、日経新聞の文化欄に、村上春樹の顔写真入りの

        原稿が載った。

        彼は、アメリカの作家、レイモンド・チャンドラーの長編

        全7作品の翻訳に、10年がかりで取り組んできたのが、

        このほど訳し終えたというのである。

        村上春樹といえば、ノーベル賞候補に何回も上がったが、

        なかなか取れなくて、ファンをやきもきさせてきた。

        テレビには登場しないし、雑誌や新聞にも絶対に顔を載せない。

        マスコミに顔を出さないのはなぜだろうと、私は思っていた。

        そう簡単に自分を安売りしたくない、つまり

        かっこつけているのかな、と、ず〜っと思ってきた。

        そうまでかたくなに隠れる必要もないだろうに。

        思わせぶりだなぁ、と嫌味にさえ思った。

        しかし、今回新聞に載った写真は、無精ひげもそっていない

        寝起きのような顔である。

        かっこつける人なら、もっといい写真を載せるだろうに、

        どういう心境なのだろう、と考えた。

        はた、と気づいたのは、このチャンドラーの作品を翻訳し終わるのは

        並大抵の努力ではなかったはず。

        「この仕事を終えるまでは、決して人前には出るまい」ぐらいの決心が

        あったのではあるまいか。

        これを訳しながら、ほかの作品も書いているわけだから、

        何足の草鞋をも履いての仕事である。

        よくぞやった!

        私は、彼の心境が、ようやくわかった気がした。

         

        作家を続ける努力は、半端なものではない。

        ましてや、村上春樹ぐらいになると、なおさらだ。

        私は彼の作品をあまり読んではいないので、

        語ることはできないが、軽いタッチで書いていそうにみえても、

        彼の姿勢は、相当にストイックなはずだ。

        だから、ノーベル賞をとれるとか取れないとかは問題でなく、

        自分に打ち勝てるかどうかが一番の問題だろう。

        「ロング・グッドバイ」をはじめとしたチャンドラーの

        ハードボイルド小説を訳す仕事について、

        彼はこう語っている。

        「僕にとってなによりうれしかったのは、この翻訳作業を

        しっかりと隅々まで楽しみながら、やり遂げられたことだ。

        もちろん翻訳自体はずいぶん骨が折れたけれど、それでもそれは

        とても心愉しい,そして意味のある骨の折れ方だった」と回想している。

        実に、作家冥利に尽きる感想だ。

         

        そして、今回の顔写真。

        ようやく人様の前に顔を出す心境になれた。

        大きな仕事を終えた作家の満足な顔だ。

        このひげ面は、誇らしいものである。

        長い間、村上春樹を誤解していた。

        彼は自分に厳しい、ほんとうにストイックな人だ。

        それをかっこつけてる、なんて言っていた私は、

        まだまだ人を見る目がなかった。

        反省すべきは、わが軽さである。

        新春一番の収穫だった。

         

        色内の岸壁から、高島方面を眺める

        ある晴れた日に、対岸から運河公園を臨む

         

        港の埠頭に船が着いている

        夕暮れの運河倉庫

        | - | 14:28 | comments(8) | trackbacks(0) | - | - |
        風邪に見舞われ年明ける
        0

          あけましておめでとうございます

           

          新しい年を迎え、1週間が過ぎた。

          今年は思いのほか雪が少なく、ほっとしている。

          お正月は、わが宿も休みにさせてもらった。

          それでも、犬の散歩は休めない。しかたなく雪の運河を歩く。

          冬になると運河にカモがやってくるが、今年も冷たい水の上を

          緑のカモや、茶色の子ガモがすいすい泳いでいる。

          こんな風景を見ると、心が洗われる。

           

          さて、3日目の朝、息子が起きてきて「のどが痛い、

          体中痛くてたまらない。熱も38℃だ」という。

          「あぁ、あの風邪だ。私のがうつったのかなぁ。なおってから

          だいぶたつのに」と私。

          「どこか病院やってないかな」と彼。

          休日当番医をさがして、息子と犬を乗せて長橋の病院へ。

          この犬を一人で留守番させられないのが難点だ。

          何をするかわからないので、どこへいくにも

          車に乗せていかなければならない。

           

          息子が病院へ行っている間、犬を散歩させようと、

          なえぼ公園へ行った。ここは、春は桜、夏は緑、秋は紅葉の

          雑木林が続く、なかなかいいところだ。

          もう雪が深くなって歩けないかと思ったら、

          意外に人が歩いた道がある。

          そこをたどっていくと、ふだんは芝生になっているところが

          雪原になっていていて、そこにも人の歩いたあとがある。

          マルコは細い雪道をどんどん歩いて行く。

          そこから眺める葉の落ちた黒い木々が雪に映えて、何とも美しい。

          近くの雪の割れ目に、小川のせせらぎが聞こえ、

          澄んだ水が流れている。

          思いがけず足を踏み入れた雪の雑木林で、

          美しい光景を目にすることになった。

          ブリューゲルの絵のようだ。

          犬の効用は、人間だけなら普段行かないようなところへ行って、

          自然に親しむ機会が増えることだ。

           

          病院の前に戻ったが、息子が出てくるまで

          ずいぶん待たされた。

          「すごく混んでて、おんなじような風邪の人が多かった」という。

          「インフルエンザじゃないって」

          それはよかった。

           

          わりあい早く息子の症状は落ち着いたが、

          今度は、こともあろうに私が具合が悪くなった。

          また風邪みたいだ。

          これが長引いて、いまだに治っていない。

          一旦治った風邪に、またかかるということがあるんだろうか。

          風邪ぐらい、と思うが、体調が悪くなると

          気分も滅入ってしまい、世も終わり、という感じになる。

          これが一番こたえる。

           

          犬を連れてなえぼの雪原に入ったのがいけなかったかもしれない。

          「年寄りの冷や水」」とはこのことだ。

           

          雪の運河、これでも雪は少ないほうだ

          手宮公園の上にある稲荷神社

          運河の雪山にとまるカモ

          なえぼ公園

           

          | - | 15:13 | comments(8) | trackbacks(0) | - | - |
          目が回る忙しさ?
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            暮れも押し迫り、お天気も荒れ模様。

            吹雪きで先が見えないような時が、日に何回もある。

            子供の頃は、外がどんなに荒れていようと、寒かろうと

            平気だった。毎日の空の変化が面白くさえあった。

            しかし、今は完全にお天気に負けている。

            雪や吹雪から逃れよう、身を避けようとそればかり考えている。

             

            さて、この冬は、タラのこぶ締めの虫に大当たりして以来、

            どどど〜っと健康は下り坂。

            特に脳梗塞を経験した若いお客さんに、「規則正しい生活と、

            食事に気をつけなきゃだめよ」

            と説教したあたりから、こちらの健康もあやしくなってきた。

            胃カメラで、タラと一緒に飲み込んだ虫をつ間み出してくれた医師に、

            「ついでにピロリ菌がいるか検査してみませんか」といわれた。

            そうだ、ピロリ菌がいると、胃がんになる可能性がある、

            もしいたら、それを除去すれば、胃がんにならない、

            と聞いたことがあるので、それならやってみようと

            お願いした。

            血液検査の結果、ピロリ菌はいなかった。

            ここまでは、めでたしめでたし。

             

            数日後、朝起きたらのどがいたくてたまらない。

            どこの病院へ行こうかな、と考えた。

            私の元上司の女性が今は薬剤師で、小樽の入船町の耳鼻科の隣の

            薬局で働いている。

            彼女が「風邪は、耳鼻科でもいいのよ」

            といったことを思い出し、そこの耳鼻科へ。

            インフルエンザではなく、のどの痛みはすぐにおさまった。

            上司の薬剤師さんのところへ薬をもらいに行ったら

            喜んでくれ、「風邪も病院の薬は、治りが早いのよ」と。

            確かにそうだなぁ〜

             

            数日後、立ち上がったらめまいがし、頭の中が、ぐるぐるぐわぁ~ん。

            吐き気もだんだん強くなり、ついにトイレへ。

            この間のお客さんに聞いたことを反芻し、心配になる。

            まだ救急車ではなさそう。とにかく寝ようとねてしまった。

            翌朝起きようとすると、また大きくぐるぐる回る。

            困ったなぁ、今晩は宿のお客さんも来るし。

            そうだ、薬剤師の彼女にそうだんしてみよう。

            「めまいは耳鼻科だといっていたけど、脳梗塞の前兆だといやだなぁ

            と思って…どこの病院へいったらいいかしら」と私。

            「あら、今日は祝日で、病院は休みよ。私もよくめまいがするので、

            薬を持っているから、今から持って行ってあげる」と彼女。

            この人の自宅は銭函で、だいたい彼女は超忙しい人だ。

            いま、お父さんが倒れて、危ない状態だというのに。

            「そんな…うちまでなんて、いいわよ」

            といっているうちに、すぐ来てくれた。

            救急車のような彼女に、本当に感激した。

             

            薬を飲んで数日。だいぶよくなっているが、

            まだフラっとすることがあるので、彼女の隣の耳鼻科へ。

            「ふう〜ん、だいぶめまいが強いな。でも、最初のときから

            しばらくたっているし、頭痛もないようなら、脳梗塞などでは

            ないようですね。めまいは、耳の中の問題だから」と医師。

            そしてまた、薬局で彼女から薬をもらった。

            薬の説明をわかりやすくしてくれたが、こんなとき

            知り合いがいてくれて、親切にしてくれると、

            ほんとうにうれしく心強い。

            「私が最初にめまいがしたときは、父が倒れたとき。

            2回目も、やっぱり父が倒れたときだったわ。

            だから、めまいはストレスからくるようね。忙しいとか

            疲れているとか…」と彼女。

             

            目の回るような忙しさ、とは、こういうことなのだ。

            それと、持つべきものは、よき上司。

            彼女とは、仕事で苦楽を共にしたが、

            人生で良い出会があったと、感慨を深くした。

             

            年末、暗い話で恐縮だが、みなさん、来年もよき出会いに

            期待しましょう。

             

            店の向かいの景色

            近くの倉庫につららが…。その向こうに製罐工場の建物が見える

            運河プラザまえにある「消防犬ぶん公」。

            大正から昭和にかけて、焼け跡から助け出された犬が、消防署で

            飼われ、火事の時は消防車に乗って、野次馬の整理や、ホースの

            もつれを直すなどで活躍したという。「ほんとかなぁ〜」

             

             

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